糖尿病患者はこむら返り(足がつる)になりやすい

糖尿病患者はこむら返り(足がつる)になりやすい

こむら返りとは?原因は何?

何の前触れもなく強い痛みを伴い足がつる症状のことを「こむら返り」といいます。
なお、こむら返りの「こむら」はふくらはぎのことを意味しており、こむら返りは性格には有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)と呼びます。
知らずに筋収縮が起こり、突如として強い痛みを生じるのが特徴で、糖尿病患者の3人に1人はこの症状に悩まされているといわれている、決して珍しくないものです。

なぜこのこむら返りが起こってしまうのか知りたいという人もいるでしょうが、まず何もこの症状は糖尿病患者にだけ引き起こされるわけではありません。
糖尿病を発症していなくても、走ったり泳いだりといった具合に激しい運動をしているときなどにこむら返りがあらわれるケースはおうおうにしてあるのです。
また、眠っているときにこむら返りが起こることもたびたびあります。
糖尿病患者の場合も同様に、症状が引き起こされることが多いのは就寝中です。

糖尿病患者の場合、主要な原因として考えられているのは血糖コントロールが上手くいっていないことで、実際に血糖値の管理が不良の人でこむら返りに悩まされている人の割合が高いことがわかっています。
三大合併症のひとつである神経障害の症状としてこむら返りがあらわれるのが特徴で、数値が高い状態が続いていると神経系の作用に異常が起こり、これが筋肉の持続的な収縮を起こして強い痛みを生じさせているという見方がされているのです。
神経障害は初期の段階で起こる合併症ですので、運動をしているわけでもないのに就寝中に足がつる症状が繰り返し起こっているという人は、糖尿病を疑い医療機関を受診したほうがいいでしょう。

また、糖尿病の三大合併症のひとつである糖尿病性腎症を引き起こし、透析療法を受けている人もこむら返りを起こしやすいことがわかっています。
この場合の原因になるものとしてもっとも多いのは、透析での急激な除水による脱水症状で、筋肉が異常収縮して足がつるケースです。

こむら返りを引き起こした場合の処置&予防のしかた

こむら返りはいきなり激しい痛みに襲われるのが特徴で、糖尿病患者の場合は就寝中に引き起こされることが多いです。
寝込みを襲われるような形になりますので、痛みにビックリして目が覚めてパニックになってしまいがちですが、適切な対処法を把握しておけば恐くありません。
簡単に実践可能な応急処置の方法をまずは解説しますので、参考情報としてお役立ていただけると幸いです。

こむら返りが起こると慌ててしまいやすいのですが、冷静になり気持ちを落ち着けましょう。
お尻を床に着けたまま上体を起こし、急にではなく徐々に脚を伸ばします。
脚を伸ばした状態にしたらつま先を手でつかみ、ゆっくりと顔のほうに反り返らせるように引っ張ってください。
これによりつっていた筋肉が伸びて収縮がおさまり、痛みが軽減される効果が得られます。

また、つま先を引っ張って伸ばしたあとは、ふくらはぎの筋肉に軽くマッサージをほどこしたり、蒸しタオルを当てて温めたりすると、より痛みが取れやすくなります。
なお、体がかたい、おなかがつっかえるなどの理由で前かがみになれず、つま先をつかめないという人は、だれかに協力してもらってもいいのですが、だれもいないという人はふくらはぎの筋肉を伸ばすイメージで、足の裏を壁に押しつける方法を代わりに実践するのがおすすめです。
そのほか、病院にいけば薬剤による治療が受けられますので、症状に悩まされている人は医師に相談してみるとよいでしょう。

次にこむら返りの予防法についてですが、症状は血糖コントロールが上手くいっていない状態が続いている人に起こりやすいことがわかっているため、食事療法や運動療法にしっかり取り組み、数値の安定を目指すことが大切です。
血糖コントロールが良好であれば、こむら返りの予防効果だけでなく、糖尿病性神経障害の悪化や、ほかの合併症の予防にもなりますので、糖尿病絡みのあらゆるトラブル対策にこむら返りの予防法が役立ちます。

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